古のKPOPオタク VTuber に出会う

 

KPOP推し歴12年。自他共に認めるKPOPオタクがこの度、VTuberにハマった。このあまりにも異文化な出会いを記録したい。始まりはYouTubeの気まぐれだった。サムネイルには褐色美男子。VTuberか、最近流行ってるよなあ。暇だったので何となく再生。広告が終われば、そこは異世界だった――。なんっかイラストが動いてるが?!まばたきしてるが?!クール系ボイスだろうと思ってたけど全然普通の人間の声やが?!なん、なんだこれ……。声優ではない声×イラストの違和感が凄い。呆然としていると、アラビア系お兄さんは、視聴者?からの絶え間ないコメント?にテンポよくツッコミを返していく。画面の情報量が多過ぎて、何が起きているのか全然分からない。異文化だ……私は今異文化に足を踏み入れている……!!完全なる「未知との遭遇」。言ってることやってることの半分も分からなかったけど、なんか面白い(interesting)かもと思った。そこから定期的に切り抜き動画を見るようになってしばらく、ある動画と出会う。今度は柔和な眼鏡のお兄さんが、日本語・英語・スウェーデン語を話していた。噓でしょ多言語話者いるの?!?!KPOPグループの多国籍枠やん……。そうしてずぶずぶと、VTuberにじさんじ)に沼落ちしている。不思議だ。一介のKPOPオタクがなぜ?と思ったので、自分なりにハマった理由を分析してみた。(次回に続く)

 

 

・アラビア系お兄さんの動画(イブラヒム)

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・柔和眼鏡お兄さんの動画(アイク・イーヴランド)

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Aロマ・Aセクだと自覚したら楽になった話

 

から、「恋愛」という概念が不思議でしょうがなかった。何でみんな好きな人がいるんだろう。付き合って楽しいんだろうか。というかそもそも「好き」って何だ?そんなこと誰かに聞けるわけもなくて、「出会いがないだけ」で取り敢えず溜飲を下げていた。きっと高校生になったら。今度こそ、大学生になったら。でも、いつになってもそんな出会いはなかったし、誰かを好きになることもなかった。私は人間として何かが欠けているんだろうか。誰も愛さない私は血が通っていないんだろうか。ふと、「恋愛感情 分からない」で検索してみた。そこで出会ったのは、中村健さんの記事*。冒頭の「恋愛映画=ファンタジー」で心を鷲掴みにされた。そう、その通りなんだ。私にとっては、恋愛もSFも同じく現実味がないことだから。そして、記事を読んで初めて「アセクシャル(Aセク)」という言葉を知った。性的に他者に惹かれない人。それから、他者に恋愛感情を抱かない人、「アロマンティック(Aロマ)」**。救われた。自分と同じ感覚の人がいる事実に。自分はおかしくないという事実に。恋愛が当たり前の社会で、恋愛が分からなくて良いというパラダイムシフト。そんなことあるんだ。そんなことあっていいんだ。私、私のままで大丈夫なんだ。Aロマ/Aセクと自覚したら、随分と生き易くなった。私は恋愛を理解できない。それは、星の数ほどある個性の中の、ただ1つであるというだけだから。

 

 

// Now Playing : Scars to your beautiful - Alessia Cara //

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"You don’t have to change a thing"

"The world could change its heart"

 

 

*元記事はこちら

アセクシュアルで悩んだ時期は・・・【前編】Asexual 〜中村健〜|LGBTER

 

**厳密な定義に関しては諸説あるそうです。

   本記事ではざっくりとした説明に留めています。

   ご興味のある方はご自身で詳しく検索されることをおすすめします。

 

 

 

24歳女、異業種転職す。

 

卒入社した会社を退職して約1ヶ月。なんとなく登録した派遣会社から転職が決まった。バチバチの接客業。前職は事務系で、PCと限られた先輩としか話さなかった。そんな退屈さに嫌気がさして選んだけれど、客商売はまた別のベクトルで大変なことが多い。今回は、前職との差に驚いたことを2つ記録したい。驚いたことその1 : スタッフの空気感。こちらのスペースにガンガン入ってくる。初手タメ口から年齢トーク、住んでる場所に趣味に家族構成についての話をマシンガンの如く放ってくる。はわ……接客業すご……。圧倒的陽ノ者たちとの邂逅が久しぶりすぎて、仕事が始まる前から若干目眩がした。その2 : 一定頻度で訪れるトンデモ客。どこぞの王様かと思うほど横柄な態度、3分前と言い分が180度違うクレーマー等々、絶句するような振る舞いをする客がそこそこいる。いろんな人間がいるんだなあと変に感心した。全国の感情労働者様、本当にお疲れ様です。せめて自分は良い客であろうと改めて思った。労働を再開してみて、眠くても起きなきゃいけないし人に気を遣わなきゃいけないし、社会活動の大変さを身に沁みて感じている。とはいえ、数ヶ月前まで病気だったんだし、焦らず社会と交わりたい。心配していたフラッシュバックも無いし、今のところ薬に頼らずに過ごせている。些細な進歩を逃さず見つけて、余すことなく自分を褒めてあげられるように。さて、仕事に行きますか。

 

 

// Now Playing : パンデミックサドンデス - UNISON SQUARE GARDEN //

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「全部全部意味わかんない 君のその哲学がわかんない」

「この地球はちょっと広すぎて」

 

 

 

少女時代のお通りだ!

 

れだ……そうだった……この輝きと煌めきが「少女時代」だった……!!デビュー15周年おめでとうございます&カムバありがとうございます!!!正直、事務所が分かれた辺りから完全体でのカムバは厳しいかなと思っていた。そもそも個人活動で忙しそうだから尚更難しいかなと思っていた。のに!!何年経っても定期的にグループとして歌って踊ってくれるんだから、こんなに嬉しいことはない。それだけの労力を使うに値するグループなんだと、メンバーも経営陣も強く思ってることがちゃんと伝わる。そしてしっかりかっちり最高クオリティの曲を出してくれる!!新しいグループがどんどん出てくる中、2日間でMV1400万再生越えの快挙。どれだけKPOP市場が大きくなろうと競争が激化しようと、名実ともにレジェンドガールズグループである。俺らの少女時代様様。あの爽やかなセットとサビのシンプル衣装でも隠し切れない美貌is何??一挙手一投足がゴージャスなのは何で??年々神々しさが増していくのはどうして??少女時代だからだよ!!!!小学生の時から多感な時期を共に駆け抜けてくれた存在。どの曲にもアルバムにも思い出が詰まっていて、それがまた更新されていく事実に歓喜の舞を捧げたい。穿ち過ぎかもしれないけど、Forever9でも、もちろん8でもなくてForever1にしてくれてありがとう。女神たちに感謝の気持ちを込めて。今も、これからも、永遠に。

 

 

// Now Playing : FOREVER 1 - Girls' Generation //

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"Girls, We are Forever"

 

 

 

新卒一年目で適応障害になった話-3

 

死念慮に溢れた私が何とか前を向けたのは「考えないこと」を意識してからだった。負のスパイラルに陥った人の考え方は通常の8割増しで悲観的になる。将来のことを考えようものなら「自分には何もない」「そんなことできるはずもない」「やっても駄目に決まってる」と、何故かバッドエンドが確定している。自分で生み出した沼に自分ではまって嘆く絶望のマッチポンプ。こうなると抜け出せなくなるので、考えない。意図的に思考をぶった切る。足元の沼には気付かないふりをする。明日のことすら分からないのに未来なんて分かるはずがない。考えてもしょうがない。だから、考えない。そして、この「考えないこと」の前提に、今は谷底にいる時間だということも認識する。人間万事塞翁が馬という言葉もあるように、人生はずっと底のままじゃない。心の持ちようとして無理やり思い込むのではなく、数々の歴史に証明された事実としてこれを認める。遠くない未来で笑えることは決まっているから、データ不足な将来を思い悩むのは止める。これは逃げでもなんでもない。単純にナンセンスだから、考えない。こうやって自分の思考をコントロールすることで、少しずつポジティブになっていった。適応障害を乗り越えて、前よりも強くなったように感じる。もしも同じような状況の方がいれば参考になりますように。考え方次第で、世界は赤くもなるし青くもなるから。私は今とても、生きるのが楽しいです。

 

 

// NOW PLAYING: ダンスホール - Mrs. GREEN APPLE //

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「メンタルも成長痛を起こすでしょう」

「無理をせず自分らしくいて」

「それができたら悩んでないよ まぁ明日こそ笑おう」

 

 

 

新卒一年目で適応障害になった話-2

 

職してしばらくは良かった。嫌なことから逃れられる単純な解放感。だけど、そんな気持ちでいられるのも長くはなかった。少しずつ「何もしていない自分」を意識し始める。仕事もせず、何も生み出さず、のうのうと生きている自分。生産性がない。人生に意義がない。だから私には価値がない。自由落下のような速度で暗闇に飲み込まれていった。「焦らなくていいよ」「ゆっくり休んでね」なんて言われるけど、それってどうやるんだ?仕事から離れれば楽になるんじゃなかったっけ?ざわざわと胸騒ぎばかりして、楽に自殺できる方法を検索したりした。そんなものは無くて、ああ死ぬのにも体力がいるんだと思い知って、ベッドに入って、眠れない。休職したのにメンタルはどん底だった。毎日のように泣いていた。聴覚過敏になって、どこへ行くにもイヤホンが欠かせなくなった。趣味の読書もできなくなった。友人はみんな仕事に一生懸命でキラキラして見えた。たった一年で躓いてる自分が情けなくて仕方なかった。未来には絶望しかないと本気で思っていた。無意識に悪い方向へ思考が引っ張られる感覚。芥川龍之介の『歯車』みたいに、一度回りだしたら止まらない負のループ。苦しい。何にも縛られていないはずなのに、自分で自分を締め付けて苦しい。このままじゃダメだ。どうにかしてこれを断ち切らないと。そう思った私は、試行錯誤の末に「考えないこと」を意識するようになった。(次回に続く)

 

 

// NOW PLAYING: Bad Day (싫은 날)- IU //

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아주 깜깜한 비나 내렸음 좋겠네

(真っ黒な雨でも降ればいいのに)

 

 

 

新卒一年目で適応障害になった話-1

 

然、日本語が分からなくなった。いつも通り頭がパンクしながらデスクに戻ると一通のメールが。『急ぎ案件。15時までにお願いします』バチン、と、脳のどこかが焼き切れるような感覚がした。「急ぎ」は「いそぎ」と読む。「案件」も「あんけん」だ。……どういうこと?え、全然分からない。私は何をどうすればいい?指示の内容が理解できないんじゃない。文章の意味が分からない。日本語という文字は認識できても、意味を伴っていない状況。この時初めて、私は心療内科の受診を決心した。思い返せば兆候はあった。突然流れる涙、物理的に苦しくなる胸、過剰に動きまくる心臓。諸々の症状を伝えると、あっさりと病名を告げられた。「適応障害ですねぇ。診断書出しましょうか」「え?あ、お願いします……?」こうして診断書を手に入れた私は、次の日から休職することになった。あまりのテンポ感に若干ついていけなかったが、裏を返せばそれだけ心は悲鳴をあげ続けていたということ。精神的な傷は目に見えないけど、どれだけ無視しても我慢してもダメージはちゃんと蓄積されているんだなあ。そこまでメンタルが弱い方ではないはずなのに、まさか私が心療内科の患者になるとは。『抗不安薬』と書かれた処方箋を見て複雑な気持ちになった。社会の荒波へ漕ぎ出して一年目。まさかの落とし穴に動揺しつつ、しばらく職場から離れる生活を送る。でも本当に辛いのはここからだった。(次回に続く)

 

 

// NOW PLAYING: Happy Little Pill - Troye Sivan //

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"My happy little pill"

"Take me away"