新卒一年目で適応障害になった話-3

 

死念慮に溢れた私が何とか前を向けたのは「考えないこと」を意識してからだった。負のスパイラルに陥った人の考え方は通常の8割増しで悲観的になる。将来のことを考えようものなら「自分には何もない」「そんなことできるはずもない」「やっても駄目に決まってる」と、何故かバッドエンドが確定している。自分で生み出した沼に自分ではまって嘆く絶望のマッチポンプ。こうなると抜け出せなくなるので、考えない。意図的に思考をぶった切る。足元の沼には気付かないふりをする。明日のことすら分からないのに未来なんて分かるはずがない。考えてもしょうがない。だから、考えない。そして、この「考えないこと」の前提に、今は谷底にいる時間だということも認識する。人間万事塞翁が馬という言葉もあるように、人生はずっと底のままじゃない。心の持ちようとして無理やり思い込むのではなく、数々の歴史に証明された事実としてこれを認める。遠くない未来で笑えることは決まっているから、データ不足な将来を思い悩むのは止める。これは逃げでもなんでもない。単純にナンセンスだから、考えない。こうやって自分の思考をコントロールすることで、少しずつポジティブになっていった。適応障害を乗り越えて、前よりも強くなったように感じる。もしも同じような状況の方がいれば参考になりますように。考え方次第で、世界は赤くもなるし青くもなるから。私は今とても、生きるのが楽しいです。

 

 

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「メンタルも成長痛を起こすでしょう」

「無理をせず自分らしくいて」

「それができたら悩んでないよ まぁ明日こそ笑おう」