Aロマ・Aセクだと自覚したら楽になった話

 

から、「恋愛」という概念が不思議でしょうがなかった。何でみんな好きな人がいるんだろう。付き合って楽しいんだろうか。というかそもそも「好き」って何だ?そんなこと誰かに聞けるわけもなくて、「出会いがないだけ」で取り敢えず溜飲を下げていた。きっと高校生になったら。今度こそ、大学生になったら。でも、いつになってもそんな出会いはなかったし、誰かを好きになることもなかった。私は人間として何かが欠けているんだろうか。誰も愛さない私は血が通っていないんだろうか。ふと、「恋愛感情 分からない」で検索してみた。そこで出会ったのは、中村健さんの記事*。冒頭の「恋愛映画=ファンタジー」で心を鷲掴みにされた。そう、その通りなんだ。私にとっては、恋愛もSFも同じく現実味がないことだから。そして、記事を読んで初めて「アセクシャル(Aセク)」という言葉を知った。性的に他者に惹かれない人。それから、他者に恋愛感情を抱かない人、「アロマンティック(Aロマ)」**。救われた。自分と同じ感覚の人がいる事実に。自分はおかしくないという事実に。恋愛が当たり前の社会で、恋愛が分からなくて良いというパラダイムシフト。そんなことあるんだ。そんなことあっていいんだ。私、私のままで大丈夫なんだ。Aロマ/Aセクと自覚したら、随分と生き易くなった。私は恋愛を理解できない。それは、星の数ほどある個性の中の、ただ1つであるというだけだから。

 

 

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"You don’t have to change a thing"

"The world could change its heart"

 

 

*元記事はこちら

アセクシュアルで悩んだ時期は・・・【前編】Asexual 〜中村健〜|LGBTER

 

**厳密な定義に関しては諸説あるそうです。

   本記事ではざっくりとした説明に留めています。

   ご興味のある方はご自身で詳しく検索されることをおすすめします。